修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2017.03.24【Vol.1437】
Am4:30に目を覚まし、PC電源を入れ開催の確認を致します。外気は未だ未だ冷たいです。
人影を見かけない古河総合公園の花桃を楽しむ。間もなく喧噪な場になることでしょう。
JR古河駅で待ち合わせ渡良瀬川に掛かる三国橋を渡り、堤沿いを走り風上を目指します。
ノロシか?いやいや!早ヨシ焼きが始まったようです。
東日本大震災後の放射能の懸念から中断しましたが生態系の影響大と野火や放火などの火災防止になり、地域防災の観点から再開されたのです。害虫の駆除にも繋がります。
又、ヨシは強い日差を遮る「ヨシズ」は夏の風物詩として利用されています。
古河のお友達に案内された場所に到着した頃には立ち上がる煙の数が増え、堤にはカメラの放列が圧巻でした。
堤下は安全上10m程刈り倒されてあります。周到に火を付ける順番を練ったのでしょう。
順番が回りまして火が入りました。
乾燥しきったヨシは連鎖的に火が回り黒煙を上げていきます。
それにしても乾燥しきったヨシは燃える物です。
一時は輻射熱で熱いくらいで冷えた体には喜ばしいことでしたが、昨今の衣服は石油製品ですから溶解するかと心配した次第です。
肩が触れあうお隣さんは4年も通っており、今年は風下で風速も強くなく最高の状況だ!と大喜びです。ですが風下に当たる地域は降灰等で大変でしょうね。
地域住民の理解があってのヨシ焼きです。
*ヨシとアシは言い換えているだけで同じ植物。日本の文化とでも申しましょうか、アシは「悪し」に繋がり忌み言葉なのですね。スルメ「する=賭で負ける」が縁起悪いのでアタリメと言い換える事例が多いようです。
焼け残りましたヨシも残り火が勢いを増し、炎を上げ始めました。
焼け尽くされたヨシ原は墨絵の世界です。所々に点在する樹林の細枝も焼けたのでしょう?煤煙に霞み良き被写体になっていました。隠居人、この風景を気に入りました。
火山の噴煙と同じように生き物の様に変化する姿は圧巻でした。