修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2013.01.25【Vol.909】
今年も残すところ2日、年越し蕎麦打ちで忙しく消化する事となり、蕎麦打ち道具を用意したところです。
思えば春間近の檜原村蕎麦畑の耕運で始まり、4月には根小屋で挑戦しました夏蕎麦は収穫間近の頭が重い蕎麦を台風が直撃して収穫ゼロとなってしまいました。
6月には津久井在来大豆と味噌作りが始まり、草取りに汗を流しました。
8月は檜原村・根小屋での秋蕎麦の播種。両者とも稀に見る凶作でした。
その間に埼玉菜園の手入れと忙しく行動した年でした。
晦日蕎麦に間に合うように打つのですが、宅配で送るため二八蕎麦となります。
蕎麦粉8割・小麦粉2割を80メッシュ篩で合わせます。
水回しは適量と思ったのです。30日は3Kgの予定で、晦日は2,8Kgの合計5.8Kg となります。
丸出しも上手く行き水回しが適量だったのを物語っています。
新しく漆塗りの麺棒を使用して伸しも上手くいっています。
美味しい蕎麦は適量ギリギリの水回しをして固めが美味しいと言います。でも、割粉が入った二八蕎麦なのに可なりの力を必要としたのです。
3度目の捏ねをしている時に傷めていた右二の腕がプルプルと痙攣した来ました。
そして、こむら返りとなりました。しばしの休息とマッサージで事を凌いだのです。
畳12枚の枚数となりました。以前の蕎麦包丁なら難しいでしょうね!
新たに求めました三条鍛冶が仕上げた鍛造蕎麦包丁は小気味よい音を残したのです。
これほど違いが出るとは驚きです。
送り出しても問題が無いか、試食を致しました。問題が無いようです。
一年の締めを美味しく味わって戴けますでしょうか?
蕎麦汁と合わせて箱詰めし、クール宅配便で5軒に送りだしました。
お疲れ様は、池袋宮城ふるさとプラザで求めた伊達正宗麦酒。あては隠居人好物の酢ダコです。
自家用は、檜原産蕎麦粉で打ちました十割を鴨汁セイロで戴きました。
苦労をして育てた檜原産蕎麦粉は綺麗な鶯色です。例年より香りが弱いですが、素晴らしい喉越しです。残りました鴨汁を雑煮に加えましたら至福でしたね!
晦日は朝早くから打ち出して御近所に届けます。
届けた先で傷めました右腕にと湿布薬を頂いちゃいました。下町の人情の熱さに触れたところです。隠居人の体力は右肩下がりのようですね!迎える新年は蕎麦の豊作を祈るばかりです。