修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2013.07.12【Vol.974】
楽しさを倍増すべく趣向を凝らす合宿は幾つになりましても楽しいものでございます。
隠居人、道具を持ち込み胡麻汁と山形の郷土料理をアレンジした“だし”作りに精を出してしまいました。時間的な事もありまして、初日は瞬く間に過ぎたのでした。
泊まりは温泉会館から間もなくの船原館。宿の料理と言えば何処も画一的ですね!
前もって旅館的料理では無くと、お願いしておきました。
鴨鍋に手作り湯葉の時雨と伊豆名物の山葵を摩り下ろして戴く鍋でした。
季節的な問題はさておき、鴨の旨みを湯葉が取り込み、甘味ある名産の山葵が美味しゅうございました。参加者には好評の鍋でした。
別室の囲炉裏では汗を流しながら落人焼きとでも申しましょうか?田舎蕎麦掻き・古代餅・新ジャガイモを焼いて田楽の素朴な料理を味わいました。
会を早めに切り上げホタル見物後は、まだ宵の口とばかりに部屋飲を致します。
参加者の台湾土産カラスミの差し入れと鳴門の地魚が肴となりました。
台湾でカラスミと意外に思われますが、名物なのです。
ボラが南下して台湾沖に達した頃、真子が成熟します。成熟した真子で作りますカラスミは絶品ですね!隠居人、滅多に食せないワサビを乗せて味わったのです。伊豆の山葵は、風味はもちろんですが甘味がありますからワサビだけでも美味しゅうございます。
今回の蕎麦打ち合宿は蕎麦だけでなく阿波国の蕎麦友さんが取り寄せました鳴門の地魚、スズキ・サバ・アジ・鯛・岩ガキ・鱧と中々お目に掛かれない食材のお寿司でした。
夏と言えば鱧。特に淡路島の鱧は京都の料亭用と言われる程の食材で夏が来れば鱧と京都人は駆け回るそうです。阿波国蕎麦友さんは新調した骨切り包丁を持参しての調理です。
隠居人、何時ぞや京都で味わってから鱧の虜になりまして、お店品で我慢した経緯がありますが、漂白剤が使用してあり風味なんて何処かへの別物でした。それ以来、阿波国蕎麦友さんの好意で味わえる機会を心待ちにしている次第です。
鳴門サバの握りは損所其処らのサバと違います。関サバ以上かも知れない美味しさです。
それもそのはず。鳴門の渦に巻き込まれまいと泳ぎますから身に張りがあります。固い骨を有する鯛も時には骨折する程で「骨折鯛」としてブランド化しています。
蕎麦屋と天麩羅はお友達ですね!蕎麦屋の天麩羅の上げ方を蕎麦の膳:たかさごの奥様より伝授戴き、参加者、代わる代わる衣の作り方と揚げ方を教わるのでした。
隠居人、海老天を味わうのを失念して残念な思いを致しました。
天蕎麦を運ぶ途中に思わず味わいました天麩羅。こりゃ!!やめられませんの笑顔がこぼれました参加者です。
蕎麦汁作りの実演です。混合節を煮だして出汁を作り、そば膳・田舎作り味醂・砂糖の返しと合わせて蕎麦汁を作ります。微妙な合わせ比を持ち帰ろうと真剣な眼差しの参加者です。一同、容器に詰めて名店のお汁を持ち帰ります。
蕎麦汁を作ったとなると定番の出汁巻きの出番となります。
美味しく綺麗に焼き上げるのは火加減がコツでした。
隠居人、肘の内側を傷めて8ヶ月。合宿に合わせて整形外科を受診しましたが改善せず。
でも、自分の打ちました蕎麦で味わいたいと1Kgに挑戦しました。水回しは良かったのですが、捏ねに入ると痛みが。。。伸しに入るといけませんでした。
何とか騙し騙し切まで終わった次第です。矢張り自分の打った蕎麦が一番ですね!
何せ一人が5人前を打ちますから消費が追い付きませんで滞り始めました。
持ち分は一人2Kgです。チョイと盛りを良くして20人前、全てを打ちましたら蕎麦が強いとなってしまいます。
お土産としてお持ち帰り願いました。
隠居人は特別連泊を致しますので手ぶらとなりました。
此度、地元の方の協力により施設をお借り出来た事に感謝いたします。