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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2015.06.26【Vol.1243】

マルベリージャム作り

マルベリージャム作り

明治期、重要な輸出品は生糸であり、古河も製糸業で栄えました。
又、公害の原点である足尾鉱毒事件は富国強兵で元を断たずに下を断ち、谷中村を廃村としました。
現在の渡良瀬遊水地には谷中村の養蚕の名残なのでしょうね!大木に育ちました桑の木が随所に見られ、実が熟す季節になりますと、市民や首都圏から摘みに訪れます。
地元の方からの情報に寄り、昨年同様収穫と共に歴史ある古河の街散策に訪れたのです。
熟した黒い実のみを収穫致します。

マルベリージャム作り

イヤハヤ!重かったですね!5kgはありましたでしょうか?新鮮な内に枝や葉をより分けるのに2時間を要してしまいました。
実には花床(芯の部分)に小さな実が沢山付いています。実より飛び出している花床をキッチン鋏で取り去れば宜しいのでしょうが、夜が明けそうで断念。大きな問題にはなりません。

マルベリージャム作り

今晩は遅いので、火入れをしておく事にしました。

マルベリージャム作り

活力鍋で5分加圧し、温度が下がりましてからブレンダーで粉砕致します。
煮詰めるには水分を飛ばします。沸騰させると泡が爆発して飛沫が飛び衣服に汚点として残りますし、レンジ周りが大変なことになります。絶えず撹拌するのも大儀です。沸騰してきたら火を止め湯気として水分を逃がす作業を繰り返しました。

マルベリージャム作り

桑の実の総重量を量れませんから、大凡の重量を見極め使い残しの甜菜グラニュー等を順次加え、味覚に頼りました。結果、全量を加えてしまいました。

マルベリージャム作り

桑の実はペクチンを含みませんから粘度が出にくいので、湯にペクチン6gを溶かし、加えました。

マルベリージャム作り

レモンの代わりにレモンシェエロを加えエグミの緩和を図ります。

マルベリージャム作り

保存瓶の滅菌を時間短縮と燃費節約にと圧力鍋で5分試してみました。
結果、問題なく通常の煮沸滅菌より効果大と思います。

マルベリージャム作り

脱気を致し完成です。
次回の修理教室の際、参加者に渡す事に致しましょう。
桑の実は英語でマルベリー・仏語でミュールと呼びます。
日本が生糸を輸出するまでは、盛んに養蚕がおこなわれていました欧州です。
実のなる季節にはジャム作りを楽しんでいたと思います。
強い抗酸化作用とポリフェノールを含み、ビタミンEも沢山含みます。
オジサン達に必要の様ですね!ビタミンCは100g当たり36mg余を含んでおりミカンよりも多いのです。免疫力向上、美肌効果もあるようです。

マルベリージャム作り

冷凍庫に2kgを保存してありました。場所を占有しすぎ腰が落ち着かず、場所を空ける事にします。
時良くして、旧津久井町根小屋で戴きましたルバーブは食物繊維を含みますのでペクチン代わりといたします。
桑の実2Kgにルバーブ500gを加えたところ、程良い粘度となり、水分を飛ばす際に火傷をせずに済みました。

マルベリージャム作り

欲しかった糖度計を麺・産業展2015の展示即売会で財布の紐を緩めてしまいました。
これは楽しみと手作りジャム糖度を㈱アタゴ社製PAL-2(測定範囲45~93%)で測定いたしますと、値を示しませんでした。(煮詰め途中で糖度が低かった?)
何度測定しても測定範囲外の表示です。健康面から低糖度のジャム作りをしていますので仕方がないと諦めたのです。でもね!もしかしたらと、HPからメールにて相談をいたしました。

幾度かマーケティング部担当者と誠意ある遣り取りをいたしました。自宅訪問を固辞し、自作ジャムとPAL-2を携え訪問したのです。用意いただいたのは測定範囲の広いPAL-J(測定範囲00~93%)です。自作ジャムを測定いたしますと液晶画面に値(糖度)45.9%を示しました。
結果、商品差額を支払い測定範囲の広いPAL-Jに交換戴きました。
隠居人は販売会社を卒業しましたが、現役時代、誠実・誠意に対応してきただろうか?
考えさせられた出来事でした。

隠居人 田口由明


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