晦日蕎麦２０１３

２０１３年も押し詰まり最後の一仕事をせねばなりません。
先ずは蕎麦汁作りと甘強昔作り味醂216ccを煮きり三温糖２１６ｇを溶かします。
其処へそば膳８００ccを加えアクを掬いながら沸騰寸前で火を止め冷やしています。

参りましたね！在庫してあると思っていました汁容器がありません。求めに出掛けると年末年始のお休みでした。仕方なく少容量のお茶を買い求め蕎麦汁入れと致します。

年一度世話になりますMy寸胴鍋に混合節（本節・宗田節・鯖節）でアクを丁寧に掬いなが３０分煮出します。

漉布で漉しますと琥珀色した香りよい一番出汁が採れました。先に作りました返しと合わせ好みの味を作り出すのです。

晦日に届くように繊細な十割り蕎麦では無く、宅配に堪えるよう割り粉を加えた二八蕎麦を打ちます。加えた中力粉のグルテン作用で良く伸びてくれました。

幸先が良いですね！俎板の長さの寸法に伸して畳むことが出来ました。

送り出す前に出来映えの試し茹でを味わってみます。
大丈夫のようです。

容器の中で踊らないようエアーパッキンで押さえ梱包致します。
所がWebから集荷を御願いし引き取りに来ましたら晦日到着は約束できないと申すのです。
晦日に着かず元日に着いたのではシャレになりません。
再度Webで間違いなく届いてくれたのか？の配達完了メール受信設定をしました。
そうしましたら、配達完了メールが届く前に受け取りましたの電話を戴き安堵した次第です。

2013年の晦日を迎えました。檜原村での蕎麦作りは２年続きの不作は連作障害でしょうか？台風の影響でしょうか？。。。肘を傷めており最後まで打ち終えられるのが懸念されますので貴重な檜原産蕎麦粉を最初に打つこととしました。
香りは最高時と比べると劣る気がします。でも色味は最高のウグイス色をしています。
伸している時も気持ち良いくらい伸びてくれました。品質の良い蕎麦粉は打っていて楽しくなりますね！

越後鍛冶鍛造の蕎麦包丁の力を借り蕎麦切りも良いようです。
試し茹でしますと素晴らしい江戸蕎麦のウグイス色でした。固めに茹でたのをコシがあると表現するのとに違いがありあり、ムチのように撓って上蓋を叩きます。
肘を気にしながら４Kgを打ち上げましたが、最後の１Kgの蕎麦切りは押さえが効かず酷い切りとなってしまいました。
新年の和風総本家「日本の職人２４時」で福井県越前市の清水刃物工業所を放映しておりました。鍛造方法は刀剣鍛冶伝統の火造りと呼ばれ、硼砂（ホウシャ）と酸化鉄を混ぜて接着剤として鋼を軟鉄に接合させる方法でした。
そして、自ら蕎麦を打ちますので蕎麦切包丁を理解しながら鍛造するものと思います。
一丁欲しくなりましたが如何ほどするのでしょうか？目の保養にと越前市まで出掛けたくなりました。