小諸蕎麦打ち合宿　その弐

天候は回復したようです。浅間外輪山の山裾に低き雲が漂い霧下蕎麦と言われる所以ですね。

合宿に参加したならば一度は打って手前蕎麦を味わなければと打ち台に向かいます。
中々打つ機会に恵まれませんで指導が入ります。
職人は越後梨地文様が美しいMy包丁を持参し、リズム良く切れたのですね。跳ねもせず蕎麦切りが出来ました。

ではと手前蕎麦を味わおうとすると食べられてしまい一口二口の悲しい量になってしまいました。だめですよ！自分で打った蕎麦は責任を持って味わってあげなければ。。。

出汁巻き卵は温度管理にコツがあるようです。未だ未だ！修正が効くと外野から励ましの声が掛かります。

お椀に熱湯を注げば簡単な蕎麦掻きは味わえます。
美味しく、滑らかで舌触り良い蕎麦掻き作るには、それなりの過程が必要です。
そば粉を水で溶き、舌触りに重要な裏濾しします。
火にかけまして最初は楽勝。徐々に粘りを増しますので擦り濃き棒を回転させるに腕力が要ります。

二口配分の蕎麦掻き。う～ん！止められません。

今回遊びを考えませんでした。流石良き蕎麦打ち仲間です。油揚げを自ら炊いて蕎麦稲荷を仕込中。幾らでも食べられる美味しさでした。

集会所の梁にスズメ蜂の巣が。。。落としても落としても巣づくりをしてしまうそうです。
地元の方の説明では、時期がら何処ぞへ越冬の場所を求め空き家との事でした。

釜場は大忙しです。打ち終わった十割蕎麦の高さは増すばかりでした。

地元の方が、年に一度の江戸十割蕎麦を味わいにみえました。
揚げたての天麩羅付きですし、出来あいの辛汁と違い混合節で出汁を取り、蕎麦汁専用醤油そば膳、味醂も拘る昔仕込み味醂ですから厭味がありません。
蕎麦が美味ければ汁も美味いで何枚も味わって戴きました。
二日間の蕎麦打ち合宿は、間もなく打ち出しとなり、綺麗にお掃除して別れを告げました。