種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.01.17【Vol.150】
イルミネーションも今ではクリスマスシーズンだけのものではなくなりました。全国各地で大小さまざまなイルミネーションが楽しめます。2月のバレンタインデー時期まで見ることのできるものもあります。一月中旬は午後4時半から5時ぐらいであたりが暗くなりイルミネーションの明かりが目立ってきます。
街路樹にともされたものから、オブジェに至るまでいっせいに輝くその明かりは美しいの一言です。ただし、それを写真で表現しようとするとなかなか一筋縄では行きません。レンズの選択や露出に迷うことがあります。暗いのでブレが目立ったり、フラッシュを発光させてしまい露出のバランスが崩れたり、イルミネーションの色が失われてしまうこともあります。基本的には望遠レンズを選択してボケを生かした作品作りが手軽でいいでしょう。
一列に並ぶ街路樹に向かってレンズを向け、ピント位置の変更で前ボケ、後ボケを作っていきます。イルミネーションに近づくことでもボケを大きくすることができます。広角レンズでねらうと、全体の雰囲気を見せることはできますが、イルミネーションの点光源を生かした幻想的なイメージを作るのが少し難しくなります。またWBを変更することで、肉眼とはちがう色味に仕上げるのも楽しいでしょう。暗く望遠レンズの使用ということでブレをなくすために三脚や一脚の使用をオススメしますが、街中など都会の中心部では周囲へ気遣いも忘れないように心がけたいものです。
一方で観光地などでイルミネーションをメインに夜の来場を楽しむ場所もあります。テーマパーク内で広々として撮影位置も街中に比べて決めやすいのでオススメです。お住まいの地域にもまだイルミネーションを楽しめる場所があるようでしたら一度撮影に赴いてみてはいかがでしょう。