種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.08.22【Vol.181】
きびしい残暑はもう少し続きそうな様子ですが、そんな時は涼しい場所、室内での撮影を考えて見ましょう。公共の施設や水族館、洋館など陽に当たることなく涼みながら撮影ができます。科学博物館、鉄道博物館などは撮影可能な展示物も多く一日撮影してすごせます。古墳の展示模型や恐竜の骨格、機械模型などただ展示物として眺めるだけでなく、撮影して見ると楽しいものです。
以前のコラム「展示車輌を撮る」でも述べたように、展示物そのものの全体像だけでなく、クローズアップしたものなどが面白く撮影できます。望遠ズームやマクロレンズが活躍します。外よりは確実に薄暗い館内ですので、ISO感度に注目し手ブレを防ぐ必要もあります。また、照明によりホワイトバランスもまちまちですので、マニュアル設定(ケルビン値で細かく設定)すると良いでしょう。
ショーケースに入っている展示物は反射があり撮影が難しいものです。水族館のようにレンズをアクリルを密着すれば反射はなくなるのですが、ガラスのショーケースを使うところも多く、水族館のように分厚いアクリルではないので撮影には十分注意が必要です。加えて展示物に触れる、ストロボ使用の可否など必ず注意して撮影することを忘れずに。特に日本では絵画などの美術品が展示される美術館での撮影はNGのところが多いのでそういった場所での撮影は控えましょう。