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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2014.10.10【Vol.188】

マクロの話 その1

カメラとズームレンズキットで始めた写真も、続けていくうちに次第にいろいろな機材に目が行くようになります。単焦点、広角、望遠、マクロなど、交換レンズは魅力的なアイテムです。なかでも小さな花、昆虫、テーブルフォトなどの撮影で使われることの多いマクロレンズ。花や昆虫、テーブルフォトなど小さな被写体を大きく撮影できるマクロレンズは人気の高いレンズのようです。そんなマクロレンズのカンタンな知識を解説します。

まずマクロ=最短撮影距離が短いレンズと思われがちですが、必ずしもそういうわけではなくマクロレンズより最短撮影距離が短い標準ズームレンズもあります。マクロレンズと通常のレンズとの大きな違いは撮影倍率に表れます。実際の被写体がフィルム面にどの程度の大きさ(比率)で写るかの目安である撮影倍率が高くなるのがマクロレンズの特徴です。例えば等倍1:1もしくは1倍と表記されていれば被写体そのものの大きさそのまま(十円玉であればその直径)が画面上に写ります。どんなレンズも基本的にはレンズ全体を繰り出していき被写体に近づければ撮影倍率は大きくなっていくのですが、ただしピントが合っていないと撮影する意味がありません。マクロレンズは被写体に接近できる距離は他のレンズと大差なくても、撮影倍率が高い状態でかつピントを合わせて撮影できる点が大きな特徴です。

そして、マクロレンズは焦点距離の違いにより大きく別けて3種類あり、それぞれ標準、中望遠、望遠マクロレンズとなっています。(別に特殊用途として、撮影倍率を等倍以上で撮影できるマクロレンズもありますが、それらのレンズほとんどは、極限られた距離間でのみピントが合うように設計されています)。焦点距離が長く(望遠に)なればレンズと被写体までの距離(ワーキングディスタンス)を比較的長く取れるので、離れた位置からの撮影が可能です。そして望遠レンズの特徴である圧縮効果を生かして背景をぼかした撮影も得意といえます。一方で標準マクロは被写体までの距離を近くしないとマクロならではの効果が出しにくいでしょう。ただし、小型軽量なので手持ち撮影ができる便利さがあり、テーブルフォトなど室内の限られたスペースでの小物撮影には向いているレンズともいえます。また、光学性能に特に優れていて鮮鋭な描写をするレンズもこの標準マクロレンズには多く、印刷物の複写などにもよく利用されていたレンズです。

以上、簡単なマクロレンズの基本知識でしたが、実はマクロレンズを使用しなくても接写できるアクセサリーがカメラアクセサリーにはあります。その話はまたの機会におとどけしたいと思います。

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