種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.01.31【Vol.152】
町をぶらぶらと歩いて気軽にスナップ撮影を行うことを楽しみにしているのですが、そんな町のスナップを行っていてふと気がつく被写体に色を感じさせるものが数多くあります。自分だけが知っている身近な被写体(家から通える範囲内)を見つけて撮影を行いましょうと言うことがよくあるのですが、何かを探そう、見つけようと考えすぎるとかえって見つからないことも多くあります。何を撮りたいか、それをどのように撮影したいかがまだ決まっていない場合は特にそうなってしまいます。
そんな時に被写体の持つ色に注目してみると、何を撮影したいのか、何を表現したいのか(この場合は色になります)が一気に明白になり、撮影が進みます。構図や露出など難しいカメラの設定にこだわる必要も無く、単純に被写体の持つ色にスポットを当てるだけでOKです。赤、青、黄などはっきりと色がわかるものから、映り込みなどの反射光の淡くぼやけた色を画面全体に捉えてみてもいいわけです。
また、外に出なくても、庭に咲く花の色、室内の小物の色を狙えば、花や小物をどのように撮影しようかと迷うこともありません。また、それがどういった被写体の色なのかを説明的に撮影することもあれば、部部的にクローズアップした写真でもOKだといえるでしょう。写真は好きだけど思うような写真が撮影できない、撮影したいテーマが決まらない、いろいろな細かい機能が面倒なんて思ったときに、被写体の持つ色に注目してファインダーをのぞいてみるのもいいかもしれません。