種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.03.28【Vol.160】
昨年は全国的に開花、満開が早まり、3月中に見頃を終えてしまう桜も多かったようです。すでに今年も開花宣言はなされており、今後の気候が気になるところです。気温、標高などで咲き具合が変化していく桜ですが、開花宣言から約1週間が見頃といわれてもいます。タイミングが重要とはいえ撮影に行ける日が必ず満開とも限らず、毎年一度しか楽しむことのできない樹だからこそ、今年こそは思って撮影に出かけます。
撮影についての設定などは過去のコラム、「桜を撮影して見るその1、その2、その3」にありますので詳しくは割愛しますが、基本的に望遠レンズの用意が必要になる被写体です。逆光で一輪をマクロで、ワイドで見上げて、など撮影のアプローチはさまざまで、変化に富んだ撮影も行えます。
また光の状況(ライティング)に注意しながら、その変化を上手く利用した撮影も行えます。必ずしも順光が良いわけではなく、また逆光が全てとも限りません。日陰に咲く桜の色合いもキレイな場合があります。光の位置、そして時間帯による光の色の影響をまともに受けるということも知っておきましょう。案外光が強くなく、曇りや小雨が降るフラットな光の状況のほうが、桜のピンクや白色がほんのり演出されて撮影できることが多いのも事実です。
今回の作例はライティングは曇天及び日陰での撮影、WBはオートWB、カラーバランスはカメラ側オートの設定です。望遠での作例ですので絞りはF11程度(回折の影響もあるので絞り込んでいません)で撮影しています。