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2014.04.25【Vol.164】

新緑を探す

ほの暗い空間-1補正

木立と写りこみ

見上げて撮影

木立 WB太陽光 補正無し

桜が終わり、あたりの木々は緑一色となります。露が終わり7月頃まで楽しめる新緑は広く落葉樹、常緑樹で楽しむことができます。イチョウ、エノキ、クヌギ、ブナなど日本各地の公園、森林で撮影可能です。それぞれ葉っぱの形も違えば、緑色の濃度も異なります。葉っぱの厚さが異なるのかわかりませんが、光の透過する様子も異なって見えます。今述べたように光の透過する新緑の葉っぱの爽やかさはとてもきれいなものです。また、少し雨に濡れて湿度を感じさせる雰囲気も似合う被写体です。

昨年の新緑の話でも述べたように透過光はプラス1~2の大胆な補正、ほのかに明るい新緑の空間では補正無しから1/3ずつ露出を微調整します。また、薄暗く木々に覆われた森や林道で湿度のある空間の中での新緑を狙う場合は、マイナス補正が全体の雰囲気の薄暗さを表現してくれて効果的です。

カメラのモニターに再現された緑がはたしてイメージどおりの色合いになっているかはわかりませんので、必ず補正を変えていくつか撮影しておきましょう。晴天屋外で青空バックなどで新緑の樹を撮影する場合はWBを太陽光にすると緑の濃さを表現できます。どの設定がベストというものはありません。露出補正とWBの組み合わせで新緑の好みの色を探して見てください。また、空を背景に入れずとも画面いっぱいに新緑で構成したり、池などがあればその写り込みで狙ってみてもいいでしょう。

現場のライティングをよく観察して、光の強さに応じた補正、WBの調整を行います。そして新緑の何を表現したいのか、透過光、写りこみ、森の薄暗さ、快晴のさわやかさをどのように取り込むかをじっくり考えて撮影に挑んでみましょう。

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