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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2014.05.09【Vol.166】

植物園で撮る

WB4400K サボテン

マクロレンズ

色と形を狙う

色を狙う

沖縄はすでに梅雨入りということで、本州もまもなく雨の多くなる季節に突入していきます。雨の日ならではの被写体はとってもフォトジェニックなのですが、撮影時の雨対策はいささか面倒です。そんな雨に濡れずに撮影できるスポットを探してみるといくつかあります。博物館、水族館、植物園などです。今回は花の種類が比較的豊富で、撮影しやすい植物園でのお話です。植物園と言っても、庭園のようにオープンなタイプから温室型、その複合型の3つに大きく分かれます。雨の日の撮影を考えれば温室での撮影が有利。温室という性質上湿度は高いので、カメラにとっても好ましい環境とはいえません。ですが、あっという間に結露してしまう冬場に比べれば、春先から秋までが最適なシーズンと考えられます。

目立つ植物はカラフルな南洋の植物やサボテンなどです。シダ類や南洋スイレンなども温室内で撮影しやすい植物です。その他、ランやベゴニアなど淡い赤や白、黄色などの花も撮影できます。館内は通路に沿って進むところが多く撮影スペースは限られます。また、通路との関係上三脚の使用が制限、もしくは禁止されているところも多く、そして他の人の邪魔にならないように配慮して撮影してください。特に引いた位置からの撮影は難しいので、望遠レンズよりは標準ズームやマクロレンズが使い勝手がいいでしょう。

外光を取り入れられるように建物周辺や天井はガラス張りなどになっていますが、曇りの日にもなれば、室内ということもあり薄暗くなります。ISO感度とシャッタースピードには常に注意です。また直射日光ではなく拡散された光なので、WBはオートの設定が無難なようです。植物独特のおもしろい形を狙ったり、南洋の植物は色、淡い色の植物や小さなものはボケを生かすなど、それぞれの特徴を引き出して撮影してみましょう。

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