種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.04.18【Vol.163】
甲信越、北関東、東北はちょうど桜が満開になる頃でしょうか。ちょうど次期を同じくして、春の花が咲き彩り豊かになる季節が訪れます。小さな野草やチューリップなど色とりどりの花を撮影できるチャンスです。
小さな野草はマクロレンズでボケを生かした撮影向きです。もちろん望遠レンズで絞り開放最短距離で撮影すれば背景のボケをカンタンに得られます。野草はひざ下ぐらいの背丈のものも多く撮影には可動式の液晶やアングルファインダーが便利です。三脚も開脚角度が広いローアングル三脚があるといいでしょう。マクロを手持ちで撮影すると自分の体の揺れでピントがずれることが多いので注意します。キチンと撮影できている用でもピンボケ、手ブレが目立ちやすくなる撮影ですので、撮影画像を拡大して失敗がないかチェックしておくクセをつけておきましょう。
ライティングは、強い日差しがある場合よりは薄曇か日陰に咲いている花が撮影しやすいでしょう。影による陰影が着かず、花本来の色を見せることができます。この際、薄曇、日陰であるからといって単純にWBを決めてしまわず、オートWBか太陽光モードで色を観察しておくといいでしょう。また、AEで撮影されるのであれば、露出補正は必ず行います。淡い色はプラス2/3~1程度の補正が有効なことが多いのですが、写真全体の明るさだけでなく肝心な花の色に注目した補正が必要です。慎重に補正を行い、最適な色味が出るように撮影しましょう。