種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2014.04.04【Vol.161】
動物をコンセプトにした飲食店は数多くあり、中でも猫と一緒にくつろげる猫カフェという場所が存在します。じつは、屋外での野良猫を探して撮影するより、毛並みが整って汚れていない、きれいな猫を見ることができます。大抵の猫カフェでは、撮影が可能(一応店員に許可を取っておきます)で、猫写真を撮影する方を多く見かけます。猫中心の生活が行われている室内空間に人が入っていくというわけですが、外で生活している猫と違って逃亡することもなく、比較的撮影しやすい環境です。
ただし、室内である以上、外に比べて薄暗いのは仕方ありません。小さな生き物なのでマクロレンズが有効な場合もあります。マクロであれば最低でもF2.8~F3.5程度の明るさは確保できるので、高倍率ズームよりは便利です。動きまわる動物なので、シャッター速度は常に注意が必要です。素早く足元をすぎさる猫を写しとめるには1/125ぐらいはほしいところです。ただ、写しとめるだけなら楽ですが、ピントにも注意しておく必要があります。結局、動いている猫をベストタイミングで常に撮影し続けることはかなり難易度が高いわけで、寝ている猫など止まっている瞬間を狙っていくのが楽な撮影だと思います。
目にピントを合わす。マクロなどで絞り開放で。背景をシンプルに。ややオーバー気味に。これらの項目を取り入れて撮影してみると雰囲気ある猫写真が撮影できます。が、人の言うことを聞いてくれない被写体です。構図やタイミングなどは運まかせな部分もあるので、まずは撮影に親しんでみるのが一番でしょう。、あとはシャッターチャンスあるのみです。動きまわる猫、寝ている猫など、あっという間に時間が過ぎてしまいます。猫が嫌いでなければ、一度撮影に訪れてみるのもオススメです。