修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2016.10.07【Vol.1386】
困った!困った!裏蓋の鍵爪が外れてしまい。困った!と嘆いていました。
これは良き時に出会ったと喜びました隠居人。元々カシメられた際の強度が不足していたのか?コラム記事の材料としてお預かりを致したのです。
化粧皮を剥がしますと接着剤の痕跡がありました。
接着剤の痕跡は綺麗に掃除を致します。
カシメピンは一度カシメてありますので長さが短くなっています。
本来なら補修部品と交換すれば済むのです。時を経た現在では入手出来ません。探し回るのも時間と労力がいります。でも見つけられなければ徒労ですね!
ではと穴より太いドリルで皿揉みを致します。
皿揉みしたお陰でカシメピンが若干顔を出しました。
カシメポンチでカシメます。
再カシメなのでバネ圧に負けるかもしれません。
バネ圧に勝つにはドリルで穴を開け、タップたてを致しネジ止めすれば完璧ですね。
中心線が1カ所ズレてしまいましたが十分でしょう。
裏蓋の合わせ目からの露光を防ぐに強いバネ圧が鍵爪にかかります。
再カシメしてネジ止めされた鍵爪は堅牢です。
フィルム入手が先細りではありますが、今を切り撮る道具として残ることを希望します。