修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2016.01.22【Vol.1310】
広大な田圃の先は坂東太郎(利根川)で堤防下は信号が少ない利根川水郷ラインを大型車が疾走しています。
埼玉菜園近くの田圃で働くコンバインと比較にならない5条刈りの大型農機具です。
3塔の乾燥機にも圧倒されました。1塔でどれほどの籾が入るのでしょうか?
着いた農家の周りは田圃に囲まれており畑は見あたらず大根畑はありませんでした。
農家の方に案内され低地から小高い丘を目指して走ること15分程でしょうか。
丘を登りきると人参畑が広がっており、年明け後に収穫する青首大根を育む長きビニールトンネルが何本も連なっております。
場所的には成田空港滑走路の延長線当たりになります。
取り置きしてありました畑の一角に到着です。では気張って抜いて下さいと参加者より声が掛かります。腰を落と地上に出ている大根を掴み抜こうとしますが抜けません。
是は重労働です。そこで農家の方から大根抜きの極意を教わるのでした。
大根を片手で掴み少し左右に振り抜くのです。あれれ!片手で難なく抜くことが出来ました。
大きい物は2Kg越えでしょうか?抜いた大根を左手に抱え、右手で抜きますが重さで3本が限界でしたね。
中には艶めかしい姿もありました。
軽トラに積むと満載に成る前に太鼓橋状のバネが水平になる程で積むのを止めます。手荒に積むと割れてしまいます。
何度か戴きました青首大根。その美味しさはそんじょそこらの大根と大違いなのです。
その理由が畑を訪れることで納得でした。
米作りの副産物籾殻が堆く積まれ脇にパワーシャベルが置いてあり、その高さが比較できますね。
籾殻に馬糞・牛糞・鶏糞等を混ぜ熟成して堆肥としていたのです。農業は土作りが基本。
堆肥を鋤き込んだ土は軟らかく類い希な大根を育むのです。
青首大根の根元は辛味がありますね!此処の大根は辛味を感じません。抜く際に折ってしまったのを囓ってみました。瑞々しく甘い。2Kg越えでも「す」などは入っていないのです。
堆肥の先の3t車、蕎麦友のデリカは積み込んだ大根の重さでタイヤが沈んで仕舞いました。
お隣の畑では機械による収穫が行われていました。手作業による収穫とは大きな違いです。
チョイトお話を伺いました。今年は暖冬で大暴落でしたと悲鳴を上げておりました。
ここに来て価格も戻りやれやれの感でした。
大根と西瓜しか育てていません畑の隅に受粉用の蜜蜂巣箱が主を失い放置されています。
この畑で育てた青首大根は市場に出荷せず料亭・ホテルがお客様との事でした。
夏に育てる西瓜も同様市場には出しません。
西瓜も究極の美味しさと想像致します。西瓜の季節には分けて戴くことを御願いし、畑を後にしました。