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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2016.06.24【Vol.1353】

青森県十二湖

青森県十二湖

青森県と接する秋田県八峰町から十二湖を訪れました。駐車場に隣接する土産店は観光客で溢れていました。
十二湖は江戸時代の大地震による山崩れで誕生したと言われ、案内図は広範囲に点在する池を表していますが、時間的制約から青池周辺を散策することにしました。

青森県十二湖

遊歩道を進んで間もなく現れた大きな頭場(けとうば)の池は新緑を写し翡翠色です。

青森県十二湖

青森県十二湖

神秘的な色合いの青池です。裏磐梯五色沼にもコバルト色の池がありますね。
何言え青い瞳を輝かすのか?詳しい事は不明のようです。

青森県十二湖

青池より木道を上って開けた場所から白神ブナ原生林へ遊歩道が続いています。

青森県十二湖

ブナの大木に耳を接してる方が多々おりました。隠居人も訊いてみました。
確かに生命の躍動感が聞こえるのです。その躍動音は葉から蒸散する水分を補うために根から吸いあげている音なのです。躍動音は部位により聞こえ辛く、隠居人が訊いた右側の仲間の場所が良く聞こえたのです。
検索いたしましたら、神戸大学森林資源研究室のHPの中で樹木の組織学と整理学の項(3).幹の中の水の流れは聞こえるか?で詳しく解説してありました。
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kurodak/Basic.html

青森県十二湖

ブナ林を進んだ先に沸壺の池があります。上空から見れば白神の妖精の青き瞳となり得るでしょう。

青森県十二湖

沸壺の池より流れ落ちた所に茶店があり、平成の名水百選に選ばれた沸壺池の清水として飲むことが出来ます。その色はブナ林に囲まれていたコバルト色ではありませんでした。
それは白神を開発から守ったクマゲラが流した感謝の涙とでも申しましょうか?落ち口の池へと注いでいます。

青森県十二湖

大木となり得たブナは寿命を迎え朽ち果てていきます。そこに陽が差し込み新たな生命の源となるのです。

青森県十二湖

青森県十二湖

青森県十二湖

遊歩道脇には山野草がひっそりと暖かくなりました季節を営みに代えており、地元の方にそれぞれの名を教えて頂きました。
ユキグサは雪の結晶を思わせる線香花火の軌跡の如し。エンレイソウは三枚に見えるのが花で、中の塊は実との事。秋には熟れて食べられるようです。
マムシソウはマムシが鎌首を持ち上げた姿であり、サトイモ科に属し地中の球茎に毒があります。秋に実が熟すると摂食による中毒症が2004~2009年の間に4件起きたと厚生労働省HPに記述がありました。実際は報告よりもそっと多いと考えられます。

隠居人 田口由明

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