種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2017.02.10【Vol.308】
日本各地に点在する漁港。普段街中で目にすることのない素材が溢れた非常にフォトジェニックな撮影ポイントです。
ルールとして漁港に勝手に侵入して撮影するのはマナーとしてはあまり良くないかもしれません。漁業という仕事現場にお邪魔する以上、現地の漁業関係者や漁師さんとのコミュニケーションをとり、できれば現地の事情に詳しい方に同行していただいた上で撮影を行うといいでしょう。
漁船や漁具はもちろん、魚を下す作業風景などスナップ撮影として楽しめます。標準ズーム一本あれば様々な被写体を撮影できるのも魅力です。時間帯や方角によっては朝夕の太陽を絡めた風景撮影なども楽しめます。
そして、気さくに声をかけてくれる漁師さんのさりげない表情をスナップ撮影できるかもしれません。何より、できるだけ声をかけコミュニケーションをとることが、一つでも多くの被写体を狙うチャンスでもあり、滞在時間を増やし撮影を楽しむきっかけにもなります。漁港周辺に暮らす人にとっては何気ない日常であり、特別目新しい景色ではないかもしれませんが、都会で日常をおくる人にとってはすべてが新鮮に映り、きっと沢山のシャッターを切ることが出きるでしょう。そんなときこそいろいろな視点で被写体を探してみるいい機会なのかもしれません。
作例は、現地の人に案内してもらった東伊豆にある漁港で撮影したものです。 午前中でしたがすでに船は帰港し魚の水揚げも終わろうとしていました。天日に干した漁具や、くつろいでいる漁師さんの姿など声をかけながら撮影させてもらいました。