種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2017.09.22【Vol.340】
気温もやわらぎ幾分すごしやすい日も出てきました。そして、9月に入ると秋の野草もちらほら見かけるようになります。特別な場所へ行かなくとも近隣の公園などでも見つかる、身近な花も多く被写体としてもうってつけです。草花の名前はわからなくても、今ではインターネットなどで手軽に調べることもできます。撮影後に花の名前を調べたりするのも楽しいものです。
今回は向島百花園という場所へ行って秋の花を撮影してみました。自宅からも30分圏内ですので、春の野草を撮影する際にもたびたび訪れる場所です。小さな植物園ですが、花の季節になると、数多くの野草を見ることができます。草花に関してまったく知識はないのですが、何年も写真を撮影しているといくつか花の名前ぐらいは覚えるようになりました。やはり、被写体ついて詳しくなることも写真を楽しむ上での秘訣なのかもしれません。
今回撮影に使った機材は望遠ズームとマクロレンズです。天候は薄曇でしたので、花の撮影にはもってこいの日和でした。WBは太陽光に設定することで見た目の印象に近い色を得ることができました。通路が限られた公園ですので三脚は使用していません。花は整然と区画ごとに植えられるのではなく、自然の成り行きのままにおおらかに草花が植えられている場所ですので三脚が却って邪魔になることも感じられるからです。
作例に見えるのは、秋を代表する植物の「ススキ」、紫色で、草むらの中から顔を出していた「ヤブラン」、マクロで捉えた「ノカンゾウ」、ちいさな鉢植えで育てられていた「シュウカイドウ」です。