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2017.03.03【Vol.311】

早春の水辺を撮る

水辺の草 1

水辺の草 2

水辺の草 3

すこしずつ気温が上がってきているようにも感じられますが、依然寒い日は続いています。梅もほぼほぼ咲きおわりに近づき、春の草花もちらほら見かけるようになりました。

今回は都内にある公園の水際でみつけた小さな雑草に狙いをつけて撮影してみました。 はじめは梅の撮影に出かけたのですが、今年の梅は少し早咲きだったようで、思いのほかたくさん撮影できませんでした。そのため梅の撮影を切り上げ、近くにあった池の周りを歩いて被写体探しを行ってみました。

草本来が見せてくれる形や、自然と形作られていった草の造形的な面白さなど、眼を凝らして水辺を観察すると写真の素材になりそうなさまざまな発見があります。被写体を見つける楽しさにくわえて、その被写体をどの位置や角度で観察すると面白く見えるかなど、レンズワークや撮影位置を考察する勉強にもなります。

作例は池の周りをわずか15分歩いただけで発見した水辺の様子です。いたるところで沢山の草が植生していて被写体の宝庫でした。そのなかで印象的だった3点を小さな額縁に入れて飾ってもおしゃれかなと思って正方形で撮影してみました。1点目は、小さな雑草の先端が水面に落ち表面張力で小さな輪を作っている姿、2点目は水面から突き出た枝とともに水面の揺らめきを見せることで小さな空間にアクセントをつけた写真。そして3点目は草が自然の流れに身を任せて円を描き、造形的な姿を見せてくれていたものです。背景の暗い部分は水面です

水辺で見つけた小さな草の姿。お近くの公園などを散策した際、ふと足元に眼を落としてみてください。フォトジェニックな素材がきっと見つかります。

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