種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2017.07.14【Vol.330】
水量が多くなるこの季節、新緑と合わせて渓流や滝、朝夕の湖畔などの撮影も楽しくなってきます。
今回は滝撮影のお話。以前にも何度も書いていますが、滝撮影のときにまず確認したいのがシャッタースピードです。水量にもよりますが、写し止めるなら1/250~1/500以上のシャッタースピードがオススメです。安定した構図を得るための三脚そして、レリーズは必須です。縦位置での撮影が多くなりがちですが、滝全体を捉えずとも、滝つぼや、水が岩に当たっている部分的なアップなどを狙うこともできます。また特に晴れた日にはNDフィルターが有効。スローに設定する際に欠かせないアイテムです。1秒程度のスローシャッターを得るにはND8やND16があると便利です。もちろん滝に限らず水の流れを撮影する際に有効です。
余談ですが、最近では展望スペースなどが整備されて撮影場所までスムーズに到達できるポイントも増えてきたように思います。助手をしていた10~13年前でも、滝や桜などが観光地化されてはいましたが、ほとんどは沢伝いに歩いたり、未整備の道を歩いてやっと到達なんてことも沢山ありました。そう考えると、滝撮影も比較的気軽に行えるようになったなと感じます(沢などを歩く際は十分にお気をつけください)。
季節を問わず撮影できる渓流や滝の景色。季節に合わせた周囲の風景などを取り込みながら撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。