修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2014.09.05【Vol.1137】
2本のネジを緩め、端子押さえ板を緩めます。
裏蓋側より締め付け環を外しますと、シャター組み品を外すことが出来ました。
3本のネジを外し、絞り値設定環を外し、現れたシンクロM-X環も外します。
前・後群レンズを外しておきます。
押環固定ネジを外し、押さえ環を外しますと秒時クリック環・秒時設定環と分離できます。
秒時カム環も外すわけですが、どの様な部品がカム溝に沿うのかを確認しておくことが大事です。
多重防止レバー・レリーズレバーと外していくわけですが、それぞれにバネが取り付けられており、多重防止レバーは赤○部にバネの両端が掛かります。
レリーズレバーのバネの一端(黄色○)はシャター後室の側壁に位置します。
セット歯車を外し、セット環を逃がしながら引っ張りバネを傷めないよう掛かり(赤○部)を外します。
セット環係止レバーを止めている赤○Xネジは偏芯ネジで掛かり量を調整してあるから、普通は触らない。
遅延機構部押さえ板は2本のネジで固定してあるが、(1)のネジにはバネがとりつけられており、バネの一端は赤○(1)でありシャター後室の側壁に位置する。もう一端はセット環係止レバーが折曲がった凹みに掛かるのです。
(1)と(2)のネジを外し遅延機構押さえ板を外します。
変形させないよう引っ張りバネを外します。
シンクロ接片を外します。
M-X遅延レバーにもバネ(赤○部)が取り付けられており、変形させないように外します。
(1)~(3)のネジを外しますと、シャター機構部が前後に分離します。
油分の湿潤で羽根が張りついています。ベンジンで洗浄致します。
組み込みは(1)から反時計方向に並べます。
絞り羽根も油分の湿潤で張りついています。同じようにベンジンで洗浄します。
油分の湿潤が見られると言うことは、他の部品が取り付けられている台座全体に言えますから、他の部品も外し、洗浄、必要な部分に注油して組み立てました。