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2013.03.08【Vol.106】

梅の撮影の話2

オートWB1

太陽光1

オートWB2

太陽光2

前回に続き梅の撮影の話をしてみたいと思います。
基本的なホワイトバランス、晴れの日のライティング、レンズの焦点距離について前回は簡単に解説しました。また70~300mm程度の望遠レンズで撮影することで、背景のボケを表現することも可能であることもすでに述べています。

一方で前回の話では出てこなかった、マクロレンズを使ったボケももちろん効果的です。望遠の場合は背景をどの程度の距離で入れるかという点でボケの効果が大きく変化します。また、高倍率ズームなどで望遠撮影した際の開放F値はF5.6以上と暗めですので、そこまで柔らかいボケというのは期待できません。せめてF4程度の開放が欲しいところで、マクロレンズであればその要求を満たしているものが殆どです。ピントの合った場所とそれ以外の場所の差。そこに現れる「ボケ味」はレンズによって大きく違います。 マクロレンズの注意点は一つ、ピントです。特に開放付近の撮影だと、少しの前後、上下でファインダー内からピントが外れてしまいます。シャッターを切る瞬間まで被写体が確認できる一眼レフでもピントのズレた写真を多く見ますので注意して撮影してください。

また、前回の話同様、本来の梅の色を出す場合にはオートWBが比較的有効ではあるのですが、薄紅やピンク系統の色をより濃く出す場合には太陽光が有効な場合もあります。ただし、梅のピンクや紅色はデジタルでの色再現が難しい部類に入るようで(色空間の話)同じようなピンク色をした2種類の梅を撮影しても出来上がる色は異なります。肉眼で見えた色との隔たりには違和感を覚えるかもしれませんが、完全に人間の目とデジタルの色を一致させることはまだまだ難しいようです。

作例で、オートWBと太陽光の画像を掲載しておきますので、PCのモニター上で恐縮ですが参考に確認して見てください。

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