種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2013.08.16【Vol.129】
昨年6月に開業した東京スカイツリー。電波塔としては日本一を誇るその塔は、建築中から恰好の被写体として注目されてきました。墨田区押上、業平橋地区という浅草から隅田川を渡ってすぐの下町が連なる地域にそびえるスカイツリーは周辺に高い建物もなく、すっきりとその全体を見渡すことができます。
周辺の北十間川に写り込むスカイツリー、東武鉄道とスカイツリー、カーブミラーに映るスカイツリーなど、ツリー単体の撮影はもちろん周囲の状況を取り入れた作品作りも魅力です。ツリーの足元からの撮影も超光角レンズで仰いだ迫力ある写真として見せることもできますし、その独特の骨組みをアップで狙うのも面白いでしょう。
また夕方ごろに点灯するLED照明は時間帯、季節やその時々のイベントによって色が変化していき、それらをコレクションのように定点で撮影する方法も考えられます。そして、634mの高さ故、遠く離れた場所からも見ることができます。都心部はもちろん遠くは筑波山、100km離れた群馬県からの観測もできるようです。三角形の台座部分から次第に円筒形になるツリーの形は、見る角度によって左右非対称に見ることもできるなど、まさに撮影ポイントを見つける楽しさがあるのではないでしょうか。
東京タワー、富士山といったように存在自体が大変フォトジェニックなスカイツリーを一度撮影してみてはいかがでしょうか。