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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2013.01.18【Vol.099】

夕景・夜景撮影の話

夕景1

夕景2

夜景1

夜景2

1月2月は特に寒さが厳しく撮影が億劫になりがちです。ただ、気温が低く空気が乾燥している日が多いので、春先や夏場に比べ空に靄がかることが少なくクリアな夕景、夜景を撮影することが出来ます。また、夏場と違って4時半~5時頃と比較的早い時間帯に空は日が落ちてくれるので、夜景の撮影を早く開始できるのは冬のメリットです。冬場はイルミネーションなどを含め電飾が街中に飾られることも多く、長いところでは2月中旬ごろまでイルミネーションを楽しむことができます。もちろん夕方、夜の撮影になると三脚やレリーズは必須。これは季節を問わず重要です。また、懐中電灯などの手元の明かりもあると便利です。

夜景のモチーフとなるのは広めの都市風景などです。最近では工場地帯の夜景など、人工光源が作り出す独特の光も人気です。ただし撮影場所が限られたり制約も多いので、イベント的な要素での撮影も多くなってしまう点は仕方ありません。 一方で都市風景であれば、大都市からちょっとした繁華街まで、いつでも撮影できます。広角ズームレンズ一本と三脚だけで手軽に楽しむことが出来ます。日中見なれている街並みでも夜になるとまた違った表情を見せてくれます。同時に車のテールランプなどの軌跡を同時に写しこむのも面白い効果です。露出はカメラ任せだと、見た目もしくは若干暗めに写ることが多いのでややオーバー気味の露出に設定します。そうすることで光源がより明るく、そして被写体全体が肉眼以上に明るく見え人工光源で照らされた雰囲気の強い写真に仕上げることができます。

また、車の軌跡を撮影する場合は1秒程度の露光時間では流れ方が弱くなるので、5秒刻みで10秒15秒とシャッター速度を変更して見るのも良いでしょう。 一方広い風景などをシルエットと赤く焼けた空の対比で見せるのも一つの方法です。赤みを強調し、コントラストを高めた撮影を行いたい場合はマイナス補正に設定すると効果的です。また、WBを曇り、日陰などに設定することでも赤みを強調できます。画面内の空の分量、シルエットの分量に応じて補正量を変更しなければなりませんが、シルエットが画面に多く入るのであればマイナス1程度の補正から撮影して見ましょう。

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