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2013.10.25【Vol.139】

ススキの撮影の話

ススキ1

ススキ2

ススキ3

ススキ4

夏の終わりから秋にかけて各地で見られるススキ。だだっ広い草原から、小さな緑地まで白い穂先の1~2mの細長い草が一面に広がります。冬には枯れてしまうので、秋ならでは風景として撮影されることも多いようです。また、生育しすぎて周辺の環境が変化してしまうので野焼きの対象にもなります。黄色や白に輝く辺り一面のススキ野原を身近で探して見ましょう。

ススキ特有の細長い草の動きや風の流れによる向きの変化は見ていて飽きないものです。気がつけば夢中で撮影していることもしばしばあります。動きが激しくピントを合わせるのが意外と難しかったりして、なかなか思うように行かないこともあります。風が落ち着いたときにピント位置を定めてあらかじめ置きピンのようにして撮影すると、AFが迷うことなく撮影できます。たくさん群生している場合、離れたところから望遠で狙い、開放気味にしてピントを一点に絞ることで前ボケや後ボケを生かした写真も狙えます。

シャッター速度の変化による、動きの表情を狙うのも一つです。逆光、順光どちらからでもアプローチできますが、朝夕斜めからの光による稲穂のような金色に近い輝きもきれいです。WBを太陽光に設定すると、色は順光ではやや黄色く、逆光では白く再現されます。また、背景に暗いもの(山や森など)を配置すればカンタンにススキの白さを強調した写真が出来上がります。身近な場所から、小高い丘、山の周辺など、気がつくと目の前がススキ野原になっていることもあります。シンプルな被写体ですが、動きや光の角度をじっくり観察すれば面白い発見があるフォトジェニックな被写体です。

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