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2013.03.01【Vol.105】

梅の撮影の話

80mm相当

対角線

望遠400mm

望遠最短撮影距離

背景黒

早い所で2月上旬から咲き始める梅の花。東北、北海道になれば4月から5月初旬でも見ることができ、意外と長い期間撮影できる被写体です。種類により黄色、薄紅色、白色と小さいながらも上品な雰囲気を持っている花です。ただ、枝ぶりや背景とのバランスなどの選択が非常に難しく撮影しにくい花であることも確かです。

まずはたくさんの枝が入り込んでいる画面よりはシンプルに数個の梅が枝についているものを初めは狙うといいでしょう。そして絞りをなるべく開けて撮影し背景をボカせばOKです。マクロレンズで極端に寄るという方法もよくありますが、望遠ズームが一本あれば大体撮影可能です。70-200mm、欲を言えば300mm相当の望遠で最短撮影距離で撮影できれば簡単に背景をぼかして撮影できます。広角で梅林全体を狙ってもいいのですが、もともと小さい花ですので、満開の時期でない限りは広い景色だと梅の印象は弱くなりがちです。

そして2月下旬から3月上旬の日中12時頃のライティングであれば、カメラの種類によって若干の色再現が異なりますので一概には言えませんがホワイトバランスを太陽光に設定するよりもオートWBに設定して撮影したほうが、本来の梅の色が表現されるようです。順光、逆光どちらの光でも撮影は行えますが、スタンダードなのは順光での撮影です。小さい花になると逆光気味で撮影するとどうしてもコントラストがつきすぎるイメージになりがちです。もし逆光で撮影するなら、梅がシルエット気味にならないように斜光、半逆光になるよう梅との位置を考えてアプローチします。

背景に青空を持ってくるか、黒い枝で背景をぼかすか悩むところですが、印象が大きく変化する背景選びも結局は梅の色で写真の印象が左右されるので、どちらが正しいということはありません。そのときに大切なのはあくまで梅本来の色がキチンと表現できるか、細かい露出の調整を繰り返して複数撮影するということです。晴れの日であれば+側の露出補正がオススメです。また、WBだけでなくプリセットのカラーバランス調整(キヤノンであればピクチャースタイルのこと)を変更することも忘れずに撮影しておきましょう。

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