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修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー

2013.02.01【Vol.914】

Minolta AUTOCORD 編

ハンドル

止めネジを外すとハンドルが分離できます。
解除釦・吊り金具を外します。
擬皮を痛めないよう注意しながら剥がします。

貼板

(1)~(5)のネジを外し、貼板を分離しますが、注意する箇所が次の画像にあります。

注意箇所

赤○部が注意箇所です。
コイルバネと摩耗防止ピンでスプール送り歯車を押さえていますので、別途保管します。
(1) (4)のネジはコイルバネとバネの一端を掛ける部品を押さえていますのでバネの変形に気を付けながら外します。(2)(3)の合計4本を外しますとフィルム送り・シャターセット機構部を外す事が出来ます。
(4)のネジで止めました黒半円の部品が?でした。何処から落ちてきたのでしょうか?
納まる場所が見つからず、取り敢えず取り付けてみました。
後にファインダーを分解しますとミラーが浮いていたのです。そうか!ミラー押さえの部品だったようです。

機構部

フィルム送り・シャターセット機構部のグリスが固着しています。
ラチェット部、左端の4本のネジを外して分離し、洗浄後、新たなグリスを塗布しました。

レリーズ

フィルム送り・シャターセット機構部の下にはシャターセットレバーが位置して、シャターセット環と咬合しています。
黄色○部はレリーズと多重巻き上げ防止を兼ねており、一つ手前画像のフィルム送り・シャターセット機構部の黄色○部のレバーと咬合します。

注意

前側の擬皮を剥がし、(1)~(5)のネジを外すと、フィルター取り付け板が外れます。
尚、(3)のネジのみ形状に違いがありますので、組み込み時に注意します。
X印のネジは外しません。

速度設定機構

フィルター取り付け板の裏側に絞り値とシャター速度設定機構が取り付けてあります。

シンクロリード線

組み込む際は、両者の値を同じにして落とし込みます。
シンクロリード線を外しておきます。

遮光枠

接着してある遮光枠を剥がします。

分離

締付環を緩めますと、本体よりシャター機構部を分離できます。

焦点調整盤

焦点調整盤・画像にはない中間環・多重巻き上げ防止環・シャターセット環をフィルム送り・シャターセット機構部からの咬合を外し、分離します。
この部分に使われているグリスの経年変化で粘度が増している場合に不具合が生じますので洗浄し、新たなグリスを塗布します。

前部カバー

前部カバーは3本のネジを外すと本体より分離できます。

内カバー

内カバー内部に直進キーがあり、前部カバー内側の側面を滑ることで前後運動することになります。

ミノルタらしく

残る距離表示板を取り去り、3本のネジでヘリコイドを分離することが出来ます。
ヘリコイドの仕様は、ミノルタらしく一部が滑空ヘリコイド、一部が線条ヘリコイド仕様になっていました。

隠居人 田口由明

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