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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2015.05.29【Vol.220】

菖蒲を撮影しよう

順光

日中日陰のライティング

夕方5時頃撮影

以前にもお話ししたことがある菖蒲撮影について。6月初旬から約2週間程度見られる菖蒲も季節を代表する花です。

盛りのタイミングがわずかな期間ですので、特に菖蒲の撮影では花びらの形ときれいさに注目したいですね。時期が過ぎると花びらが変色して黄色っぽくなり、あまりきれいではありません。また、しおれてしまって花の形がアンバランスのものも多く見かけます。花の撮影全般に言えることですが、できるだけキレイな花を探し、じっくり観察することがもっとも重要です。

機材は望遠ズームやマクロレンズで撮影可能です。花そのものに大きくクローズアップするだけでなく、緑の茎も合わせて入れるなどやや広めの画面でいいでしょう。撮影は晴れた日の日中行えば、花の形に沿って陰影が強く付きます。コントラストが高い写真を狙うのであればいいのですが、やはりキレイな色のグラデーションを狙うなら日陰のライティングや曇り、雨の日が有利でしょう。また夕方、陽が傾いた時間帯での撮影も面白く、日中とは違った花の色を見せてくれます。アンダー目の露出で紫系の花をしっとりと演出できるでしょう。

写真は日中に撮影されることが多いと思いますが、普段ご自信が撮影しない時間帯やライティングなどに注目して撮影するだけで、いつもと一味違った写真が楽しめるかもしれません。

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