花 Vol.3
自然に咲く花を撮る
花が一番美しく見える背景、光、構図を探す
ステキに撮る
3つの
ポイント
- 同じ場所でもさまざまな角度から撮影しておく
- 構図やアングルを工夫して花の表情に変化を付ける
- ズームを活用して美しさを際立たせる
周りの景色を入れて構図に変化を出す
海辺の厳しい条件の中で群生する姿を写したかったので背景に海を入れた。このように花が咲く場所の雰囲気が伝わるものを写し込むと、構図に変化が出ておもしろい写真になる。
群生する姿は高いアングルで写す
花が密集しているポイントを手前にし、中腰で見下ろすように撮影した。アングルを高くすると遠くまで写せるので群生している様子がわかりやすくなる。
撮る角度によって表情が変化する
群生する花の姿を写す場合、形がよく美しい部分が手前に配置されるようにする。作例は、できるだけ同じ方向に咲いているポイントをとらえて画面が華やかになるようにした。
撮影状況
海辺の厳しい条件の中で群生するハマヒルガオの姿を写したかったので背景に海を入れた。花が密集しているポイントを探し、画面の手前側に入れて花を大きく見せるため中腰くらいの高さから見下ろすように撮影した。
CAMERA DATA
カメラ | ニコンD80 |
---|---|
撮影モード | 絞り優先AE |
絞り | F8 |
露出 | なし |
ISO | 200 |
WB | 太陽光 |
望遠+マクロモードで背景をぼかす
花をアップで写すときはズームを望遠にし、マクロモードで撮ると背景がぼやけやすくなる。このとき、ピントはシベに合わせる。また、淡い色を背景にするとやわらかい印象の写真になる。
下から撮影して迫力を出す
うつむくように咲くクリスマスローズを下から見上げるように撮影。ありふれた写真にしないために、普段は見ることのない角度から撮ることもひとつの方法。また、広角で花に寄って撮ると背景が広くとらえられ迫力が増す。
景色の広がりは広角+横位置で強調
一面の花畑、その広さを強調するには広角で撮るのが効果的。広角で撮ると手前のものは大きく、遠景は小さく広範囲を写せるので広がりが表現される。また、この写真は、地平線が入るように横位置で撮ったので広さが強調されている。
暗い背景で花びらの鮮やかさを際立たせる
鮮やかな花をより印象的に撮るには背景が重要。作例のようにくらい背景を選ぶと花が浮かび上がるように撮影できる。