四季の自然 Vol.4
緑を撮る
プラス補正でさわやかな緑色を表現する
ステキに撮る
3つの
ポイント
- 新緑が一番美しいのは桜が散った直後から2~3週間が目安
- きれいな緑色で画面全体を構成する
- 木の緑だけでなく下草の緑も素材にする
下から新緑の枝を見上げて画面全体を葉のパターンでいっぱいにする
同一パターンで画面をいっぱいにしたいときは、余計な空間を切り落としてフレーミングする。
ピントは中央部分の葉に合わせる
同じ素材が多くあるときは、中央部の素材にピントを合わせると、全体の焦点が合ってくる。マクロモードにセットすればかなり近くの葉にもピントが合わせられる。
プラス補正で木漏れ日を輝くように表現する
光あふれるイメージにしたい場合は、思い切ってプラス補正をしてきらきらした輝きを表現する。この写真では、見上げた枝の間から明るい空からの光が漏れている。光あふれるイメージにしたかったのでプラス1.3補正をかけている。
撮影状況
雨上がりの木立の中。頭上40センチくらいの高さに水平に広く葉を広げた枝を見つけて真下に入り、真上を見上げるように撮った。マクロモード近いところにピントを合わせて撮っているので、背景になっている上の方の枝の緑はボケている。
CAMERA DATA
カメラ | リコーR8 |
---|---|
撮影モード | オート |
露出 | 1.3 |
ISO | 400 |
WB | オート |
生い茂るシダの一部を切り取る
画面全体をシダの緑でうめるために生い茂るシダの一部を切り取った。光が当たっているところと明暗の差で奥行きが強調される。
芽は、望遠とマクロモードで強調する
新芽のような細かい対象は、近づいて望遠とマクロモードで撮るときはっきり写る。地上約40センチの低い位置から撮ると、新芽が伸びていく力強さも表現できる。
青空を背景にし、緑と青のコントラストを収める
青空を背景にすることで、新緑の枝の立体感が写せる。空の色は方向で濃さが変化。太陽側は薄い青に、太陽の反対側の空は濃い青になる。
きれいな部分だけ切り取り新緑で覆いつくす
新緑のきれいな部分を選び、望遠でアップにして切り取り、画面を新緑の濃淡で構成する。