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四季の自然 Vol.8

紅葉を撮る

こまめに露出補正してイメージをもりあげる

ステキに撮る
3つの
ポイント

  1. 暗い背景ならマイナス補正でしっとりした印象に
  2. 黄色い黄葉にはプラス補正
  3. 散った姿も工夫次第できれいに撮れる

赤い紅葉をしっとりとしたイメージにするためマイナス補正

雨が降った後だったのでしっとりした感じを出すため見た目より少しだけしずんだイメージにしたいと思った。見た目の明るさを再現するならマイナス0.7補正程度でよいが、マイナス1補正して、よりしっとりしたイメージに仕上げた。

高いところに登って見下ろすように撮る

カエデはが水平方向に葉を広げるので上から撮るか下から見上げるかの方向でないと特徴的な手の形が再現できない。このカエデのすぐ前にがけがあり、登れるように階段がついていたので、カエデより上の高さまで登って上から見下ろす角度で撮った。

下の緑の葉と重ねて紅葉を引き立てる

赤く色づいたカエデの下にまだ紅葉が始まっていない緑の葉が重なっているところを切り取った。下の黒っぽい路面と緑の葉と燃えるような赤い紅葉が重なって画面に色をそえることができた。

撮影状況

雨上がりで濡れた路面が普段より黒っぽく見える状態だった。紅葉も濡れてしっとりした感じになっている。がけに登って上から見下ろせる場所から望遠できれいな部分を切り取った。

CAMERA DATA

カメラ ニコンD80
撮影モード 絞り優先AE
しぼり F4
露出 -0.7補正
ISO 400
WB 太陽光

画面全体を赤でまとめる

背景もなるべく赤だけでまとめ、赤の濃淡で画面を統一した。正面にたち左から中央に向かって伸びる枝と、右上から中央に向かって流れるように伸びる枝を中心にフレーミングすることで安定した構図となった。

紅葉の背景に別の色の黄葉を入れて華やかな印象に

紅葉の赤は鮮やかな色なので、背景は黒でも白でも華やかな印象になるが、背景にして画面に華やかさを出した。

撮りたいイメージに応じてホワイトバランスを変える

紅葉に囲まれた風景はオートホワイトバランスが上手く効きづらいもの。状況や、伝えたいイメージによって、自分で設定してみる。作例は日陰の沈んだイメージを活かすため、ホワイトバランスを太陽光に設定した。

池の水面に浮かんだ黄葉を真上からパターン的に撮る

湖や池などの周辺の風景を入れることで紅葉を引きたててみせたり、木々だけでなく落ち葉でも秋の風景を表現してみる。広い視野でいろいろな写真を撮ること。

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