四季の自然 Vol.3
海を撮る
海と空のバランスをとってきれいに撮ろう
ステキに撮る
3つの
ポイント
- 水平線が傾かないように注意する
- 雲や空をバランスよくフレーミングする
- 海に空の色が写りこむ黄昏時はシャッターチャンスがたくさんある
空の色が映り込んだ波打ち際を 大きくフレーミングする
映り込みで一色に染まる瞬間を切り取りたい場合は、カメラを少し下に向けて水面の部分を大きくフレーミングする。
ホワイトバランスは 太陽光に設定する
夕焼けなどのきれいな色を出したいときは、ホワイトバランスを太陽光に設定しておく。画面全体がオレンジ色に偏った状況では、ホワイトバランスがオートになっていると、カメラがせっかくのオレンジ色を消すようにホワイトバランスが決められてしまう。
波が寄せてきた瞬間に シャッターを切る
水面への映り込みを撮りたい場合は、波がもっとも寄せてきたタイミングでシャッターを切る。波が引いた時にシャッターを切ると、画面内の水面部分が小さくなり、映り込みが少なくなり迫力が出ない。
撮影状況
日没後の海。波打ち際の砂浜の傾斜はかなりフラットな状態だった。そのため寄せた波が持ってきた水があまり引いて行かず、潮だまりのようになっていったため、空の映り込みもきれいだった。日没後に空が色づいている時間は大変短いので、きれいな瞬間を逃さぬようシャッターを切った。
CAMERA DATA
カメラ | ニコンD80 |
---|---|
撮影モード | 絞り優先AE |
露出 | なし |
ISO | 200 |
WB | 太陽光 |
逆光で海面の輝きを表現する
逆光になる方向に移動して、きらめく海面を撮影。太陽が高い時間帯ではこのようなきらめきにならない。夏よりも冬の方が逆光のきらめきが見られる時間が長い。作例では、かなり遠くにある灯台もフレーミングし、ズームを望遠にして撮った。逆光でシルエットにして、きらめく海面の中のアクセントにした。
寄せる小波の重なりを望遠で切り取る
シャッターチャンスは一期一会。出会ったときに逃さないよう常に心構えしておこう。ここでは、望遠レンズで寄せてくるさざ波の重なりを切り取り、横のラインが並んだパターン構図でまとめた。
打ち上げられた貝を真上から撮る
小さなものを複数個撮る場合、全部入れて中途半端に切らないほうが画面にまとまりが出る。全部が画面に入るようにフレーミングして真上から撮ると、画面全体にピントが合う。
雲と人物をポイントに水平が傾かないよう気をつける
大事なポイントは切らずにフレーミングし、水平が傾いてバランスが崩れないよう注意する。この写真にのんびりした雰囲気を添えているのが、画面下にいる3人の人物のシルエットだ。そのシルエットともうひとつポイントとなる雲の双方を、画面から切らないようにフレーミングして、水平をきちんと保ってバランスをとる。