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四季の自然 Vol.7

夕暮れを撮る

黄昏時のグラデーションを見逃さない

ステキに撮る
3つの
ポイント

  1. ホワイトバランスは太陽光が基本
  2. 夕暮れらしい色に染まったものを見つけてフレーミングする
  3. 空の一部しか色づいていない場合はその部分をアップにする

画面を斜めにして変化をつける

変化に乏しい被写体の場合には、フレーミングで変化をつけてみる。縦位置と横位置でも随分印象が変わるが、 斜めにしてみると面白くなる。

街燈を下から見上げて高さを表現する

特に変わったデザインの街燈ではないので、下から見上げて照明部分を印象的に見せた。人工光の街燈の照明は、背景のグラデーションとは違う色見なので、目を引くポイントにすることができた。

広角で空のグラデーションを広く取り込む

空のグラデーションを表現するには、空の一部を切り取るより広角で色の濃い部分から明るい部分まで広い範囲を写し込んだ方がよい。

撮影状況

日没直後の海浜公園。海の広さをさえぎるものがないので、その部分を使って空のグラデーションを見せる。手前の街燈が点灯してから撮ってポイントにした。

CAMERA DATA

カメラ ニコンD80
撮影モード 絞り優先AE
絞り F5.6
露出 -0.7
ISO 400
WB 太陽光

西ばかりでなく空全体をチェックしよう

島の斜め上に浮かんだ雲がきれいに色づいた瞬間を撮影。この雲は南東の空に浮かんでいた。夕焼けがきれいだと西の空ばかり見てしまうが、このように濃い青に暮れなずんだ空に色づいた雲という構図は、残照の残っている西の空ではなかなか見られない、夕暮れ後の微妙な空の変化も見逃さないようにしよう。

ホワイトバランスは太陽光モードに

夕暮れの写真の撮影時はホワイトバランスを太陽光に設定する。オートのままだと、カメラが夕日の色を消してしまう。この写真では太陽を少し右に寄せて、近くに浮いていた小さなちぎれ雲を左に入れて撮った。

部分的な黄昏時はその部分をアップで撮る

雲が多くて夕焼けらしい色といえば水平線すれすれに細かくできた雲の切れ間くらいしかなかった。この雲の切れ間と海に映り込んだ空の青い色を不思議な感じで表現したかったので、海に映った青い色のスペースを多くとり、水平線上の夕焼け色を望遠レンズで切り取った。

雲の切れ間から差し込む光は縦位置で大きく取り込む

日没の30分ほど前、自然界の微妙な色の変化を写すには、雲の切れ間からオレンジ色に色づきはじめた空と、太陽の光がこぼれていた部分を望遠でアップになるようにフレーミングするとよい。雲の切れ間から差し込む光をできるだけ大きく画面に取り込むため、縦位置でとった。

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