おでかけ Vol.8
海外旅行を撮る
風景を中心に構図を考える
ステキに撮る
3つの
ポイント
- 画面を縦横3分割にするライン上にポイントを持ってくると画面全体が安定する
- 広角で主役とともにその場の様子を画面に取り込む
- 一緒に行った人の楽しげな表情をとらえる
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仏像の高さを感じさせるために下から見上げるように撮る
高さを感じさせるには広角で見上げるように撮るのが効果的。作例では、広角でカメラを上向きに構え、地上を切って上の空間を入れて撮った。こうすることで、広角の特徴が効果的に活かされ、遠近感が強調された。
仏像の向いている方向に空間を取って画面に余裕を持たせる
仏像を中心にせず顔が向いているほうに空間を持たせて画面に余裕を出した。仏像の中心線が画面を3分割するラインに乗るようにフレーミングすると構図が安定する。
撮影状況
気持ちのよい晴天。空には白い雲がうかび、太陽は高い位置にある。観光名所とあって周りには人が多い。
CAMERA DATA
カメラ | リコーR8 |
---|---|
撮影モード | オート |
露出 | +0.3 |
ISO | 100 |
WB | オート |
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水平割で、見せたい物を強調する
3分割はフレーミングに安定感を出すだけでなく、その配分によって見せたいテーマが明確になる。ここでは、海の美しさを表現するために砂浜の白いラインを画面の半分よりも上に置いている。逆に空の美しさを表したいときは、白いラインを半分より下にするとよい。
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ラインを活かして、奥行きを出す
画面上に放射状のラインとその収束点を置くことによって、遠近感が強調され奥行きが出る。写真では、その効果のおかげで階段を降りる人の緊張感が伝わってくる。
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空きすぎた空間に木の枝をシルエットにして入れる
広がりは出せたものの今度空きすぎた空間が気になる、という場合は、近くの木の枝などのシルエットを入れると空間が埋まって落ち着きが出る
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人物以外のものを取り込んで、現場のリアル感を伝える
人物にインパクト感を出しつつ周りの雰囲気を伝えるには、広角で近くから人物以外のものも入れて撮るのが効果的。ここでのポイントは画面の下3分の1を占める鍋料理。友人の楽しげな表情の理由をリアルに伝えるだけでなくが、アクセントにもなっている。