おでかけ Vol.6
和の風景を撮る
余計なものは画面に入れず和風のものだけでフレーミングする
ステキに撮る
3つの
ポイント
- 全体を画面に入れなくても、和のテイストを感じさせる部分だけ切り取ればよい
- 構図やピント位置で主役をはっきりさせる
- 主役を画面中心にせず画面に変化をもたせる
背景の紅葉で日本らしいイメージを作る
背景も雰囲気を盛り上げる重要な要素になる。日本を表現するには、紅葉や桜など日本独特の自然をバックにすると効果的。作例は画面上半分に大きく背景のスペースを取ることで、黄色に色づいた葉を入れ、日本の秋を演出した。
人物は後姿でストーリー性を演出
非日常的なイメージに仕上げるには、わかりやすい写真より、なにを撮ったのか見る人に考えさせるような写真にするのが効果的。
望遠の圧縮効果を使う
望遠を使うと遠近感の圧縮効果が出るとともに、背景がぼやけて雰囲気のある写真になる。作例は人物を上半分で切ることで背景を大きく取り込んだ。
撮影状況
紅葉の写真を撮っていたら、和装の女性が通りかかるのを発見。ズームを望遠にして通り過ぎるのを待ち、紅葉の前を女性が差し掛かる瞬間をねらってシャッターを切った。
CAMERA DATA
カメラ | ニコンD80 |
---|---|
撮影モード | 絞り優先AE |
絞り | F2.8 |
露出 | +1 |
ISO | 200 |
WB | 太陽光 |
画面全体で赤い傘を撮り放射線構図でまとめる
全体を写さなくても部分でそれとわかる特徴的な素材は、わざとその細部にフォーカスをあてた構図にする。写真では傘の放射線状の骨組みをポイントに、下から見上げるように撮影。画面がシンプルなので、中心部を右下に寄せて変化を出している。
画面全体を3分割して バランスを決めた
通常被写体を中心において撮りがちだが、ありきたりにならず、しかもバランスよく撮るには、3分割したライン上に被写体を配置するのが効果的。写真では、縦3分割の位置に桟を重ね、傘は下に詰めている。
ポイントのマフラーと菊を 強調するために上半身で切る
単色で変化に乏しい素材の場合は、ポイントとなるカラーを配置して撮影する。ポイントを強調する場合は、全体像ではなく、一部を切り取って撮影すると効果的。
画面内に斜めのラインを作って 笹の葉をポイントにする
たくさんの同じものの中からひとつだけを切り取ってスポットをあてるように撮影することによって、その奥深さを想像させる撮り方ができる。写真は望遠で撮ったため、竹の奥につながる竹林がぼやけて幻想的な雰囲気に。切り取った竹を斜めに、中心には笹の葉を入れてアクセントにしている。