修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2015.05.08【Vol.1225】
西武池袋線は飯能でスイッチバックして進行方向が替わり、速度を落としながら山間を進み車窓は分解写真の如く景色が流れて行きます。
西武秩父まで残す駅は二駅、下車する横瀬駅に近づきますと秩父の象徴武甲山が山容をあらわしました。
横瀬駅前は渋谷を思わせる雑踏と化し、羊山には生理現象を放出する施設が無いとの看板あり、其れは大変と二筋の墨線を描きます。
そして人々は疑う事もせず墨線を切らせまいと羊山へと向かいます。
道々にはソメイヨシノのページはめくられ新たなページの役者は八重桜。
花びらが重なり合いながら濃淡の色彩を放っておりました。
緩き坂を上り、木々が途切れた所に芝桜が植えられ、武甲山が綺麗だろう!と見下ろします。
芝桜は人々を行動させるに十分の美しさでした。其の様はジグソパズルの打ち抜きの線を人々に置き換えれば一つの花壇がワンピースになります。
西武線と秩父鉄道は我知らずと接してはいない利用者無視のようです。
オジサン一行は、羊山公園を抜けて秩父鉄道お花畑駅に向かいました。
熊谷方面から到着した各駅列車は行動的になりました人々を吐きだします。
下車した人々の大半は羊山へと向かうのでしょうね!
渋滞情報ではR299横瀬付近が渋滞と伝えています。車も人も芝桜の磁力に吸い寄せられています。
※プライバシー保護のため画像を加工しています。
蒸気機関車に乗車の記憶は、と申しますと小学校岩井への臨海学校迄遡ります。
起点駅は両国でした。
冷房設備もあり床はリノルームへ様変わりでした。照明も蛍光灯に付け替えられています。
窓を開けると懐かしい石炭が燃える香りが致します。
蒸気機関車は煙がモクモク吐く姿が男性的なのです。けれども沿線への煙害を配慮しているのか?なかなか黒煙を捉えることが出来ません。
終点の三峯口駅で機関車を切り離し、転車台で反転させます。
現在の電気機関車やディーゼル機関車は転写の必要が無く各地の転車台は姿を消しています。
水を補給し石炭を取り出しやすいように炭水車に積んである石炭の山を崩します。
潤滑油も補充するのですね!
船は女性名詞、ドイツ語・フランス語では、蒸気機関車は女性名詞扱いですがロシア語では男性名詞だそうです。女性は労らなければとスパナでネジの緩みが無いかを確認して回ります。
そう言えば窓からマイクロホンを突きだし録音している乗客の方がおりました。通常は撮り鉄ですが、録鉄になりましょうか?