修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2015.01.30【Vol.1190】
年末・新年休暇と申しましょうか?比較的暖かい鳴門も雪が舞い降り寒かったようです。
山間部ではドカ雪で孤立した地域も出ました。
徳島と言えば美味しい魚介を産します。其れは四国全体に言える事ですね!
そして届きましたのは5Kgもあります鰤でした。
隠居人、刃渡り15cmの出刃しか持ち合わせていませんから捌くには辛いものがあります。それではと懇意にしています魚屋で三枚におろして戴きました。
魚屋と寿司店等では下ろし方に違いが見られます。魚屋は早く下ろすのが信条。
寿司店等に違いが見られます。其れは、刺身包丁で細かい鱗を削ぎ落してから捌きに入ります。お仕事をお願いしておいて申し訳ありませんが、新たに刃渡りの長い出刃をコレクションに加えなければならないようです。
阿波国蕎麦友さんに手入れを戴きました築地有次で引きますと角の立った刺身になりました。蕎麦も刺身の角が立っていると美味しさに違いが出ます。
前日生き締めをした新鮮な鰤は美味しゅうございました。
アラは埼玉菜園で収穫した三浦大根と炊きました。両者ともこの時期ならではの食材で、すこぶる美味しゅうございました。
余りの大きさに食べきれません。半身を北千住の蕎麦友に届けた次第です。
新年最初の蕎麦打ち反省飲み会は、阿波国蕎麦友さんが釣り上げた江戸前のシーバス(スズキ)の刺身と昆布〆です。
波が荒く大物は出なかったとの事ですが、程良い大きさでは無いでしょうか。。。
いやはや!!何処ぞのお店ではと見間違う程見事な捌きです。
手前の薄作りが昆布〆で奥が刺身です。お酒が進んでしまう一品でした。
鳴門土産は天然真鯛の一夜干し。東京ではお目にかかれないでしょうね!お目にかかれたとしたら如何ほどのお値段になりますやら。。。
尾の下部に骨瘤が見られます。激しい鳴門の潮流に流されまいと泳いでいる内に疲労骨折した名残です。これこそ養殖では見られない天然の証なのです。
そして下ろす際に瘤が邪魔をして出刃の進行を妨げると嘆きます。
大きな三重連の骨折跡ですね!骨折りは全ての天然真鯛に存在するわけではないようです。此度は幸運としか言いようがありません。
天然の証である骨折り鯛を地域特産に登録する動きがあります。
外観からどの様に見分けるのでしょうか?CTで判断するのでしょうか?