乾通り秋の通り抜け

春の際は都営三田線大手町下車で二重橋方向へ誘導されましたので、日比谷下車としたのです。地下連絡通路出口は閉鎖されている所もあり警察官の姿が見られます。
地上に出ますと大変な人出です。
拡声器からは桜田門へ向かわれた方が空いており、早く並ぶことが出来るとの事で回り道をしました。

桜田門を鍵の字に曲がりますと玉砂利が見えないほどの人々で埋め尽くされています。
春に比べますと誘導や警備に進歩が見られ、それ程待たずに済みました。

間もなく坂下門を潜ります。此処まで１時間弱で春は２時間余もかかりました。

明暦の大火で消失した天守閣の代わりを務めた富士見櫓。
現在は高層ビル群に囲まれて「わが庵は松原つづき海近く富士の高嶺を軒端にぞ見る」と詠んだ太田道灌もビックリです。

明治の頃に存在していたと申しますから、当時を偲ぶ建造物のお局門。

紅葉の木陰から富士見多聞を覗きます。
皇居東御苑から裏側を見ることが出来、浅野内匠頭が刃傷に及んだ松の大廊下当たりと立て札があります。

間もなく乾門です。

竹橋に向かう道も流れがとぎれません。春に昼食としましたパレスサイドビル内の食事処も大混雑と思います。この先にあります北桔橋を渡り、東御苑を抜け、新丸ビル内で脳を満たそうと思いました。けれどもランチ時間を過ぎて終了の立て札があります。
ではと階を替えれば行列ありでした。

あれこれ考えるのも疲れます。
慣れしたしんで落ち着けるお店が良かろうと丸の内線で新宿三丁目のKitchen stageへ向かいます。一度は味わいたかったイレール人形町のメニューでした。
手荷物検査が煩わしいので手ぶらでした。取り敢えず麦酒で喉の渇きを癒します。

時計回りにフォアグラの冷製フラン・コンソメとドライフルーツ、ホタテと野菜のゼリー寄せサフラン風味、スモークサーモンのムースイクラ添えです。
フォアグラの冷製フラン・コンソメとドライフルーツはバケットに塗りまして味わうと美味でした。
ホタテと野菜のゼリー寄せサフラン風味は美しすぎて暫く見つめておりました。

根セロリのポタージュ黒胡椒添え。根セロリとは根ですかとシェフに尋ねてみました。
答えは根では無くセロリの葉の元部分との事でしたが、Webで調べますとセリ科セロリアック（和名：カブラミツバ）大方が輸入物で値段が高く馴染みのない根茎野菜でした。
国内では北海道・長野・青森で栽培されており生産量は少ないようです。
出会いがお手頃なら求めてみたいですね！
埼玉菜園で育てているフェンネルの元部鱗茎も白いので「如何ですか？」と尋ねると「香りが強すぎるのでは。。。」の答えでした。

メインは赤城熟成モモ肉のローストビーフ・バルサミコ風味のオニオンソースです。
バルサミコ風味のオニオンソースは美味しく戴けましたが、チョイト繊維質なお肉でした。