修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2014.08.15【Vol.1130】
野暮用で日本橋に出掛けた折、老舗百貨店Mにて(匠の技)が開催されていまして、“匠の技“の文字だけで引かれてしまう隠居人は興味津々でEVに乗り込みました。
自宅近くにあります切り子工房も出店していました。京金網ではもう少しで財布の紐を緩めるところでした。
くまなく会場を回りピカッとしたのが結構なお値段の木製糠漬け桶でした。
大きさでお値段が大きく変わるのは年輪数の差のようです。
容器は色々ありますね!杉には抗菌作用により腐敗防止効果ありです。塩分の浸透作用で出ました水分も適度に吸収して手入れが楽と申します。
注文してから約一月で木目美しく香り漂う霧島杉桶が宮崎県松川碁盤店より届きました。
糠床付きです。
中を穿ると宮崎の野菜が入っていました。
始めて味わう茹で玉子、仄かに塩気を感じさせ美味しい物ですね!
胡瓜は漬かりすぎているので薄切りにして、チョイト塩出し後針生姜を塗すと美味しゅう御座います。新たに漬けました胡瓜は程良い漬かり具合、人参・大根も美味しゅう御座います。
そして新たに漬け込みました大根・キャベツ・茗荷も味わいました。
埼玉菜園に帰る前にキャベツを食べたいと所望した母の味です。今は亡き母の味を思い出しながら味わいました。菜園には漬け物に適する作物を植えてはいませんが、是から茗荷の季節となりますので沢山漬けようかと思います。
木製で断熱作用がありますので糠床の温度は上がりませんが、念のため保冷剤を入れてあります。布に包んであるのは保冷剤が結露し、余分な水分の供給源になってもと包みました。となれば、管理するのは隠居人。家族は味わう人になってしまいました。
自分で管理することは、好みの漬かり具合に出来ることですね!
そして美味しくも、不味くも、は管理次第。より美味しくするに一番出汁を採りました北海道南かやべ産天然真昆布を差し込みました。