修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2014.11.21【Vol.1163】
蕎麦打ち合宿の疲れは磯部温泉で癒す。
持ち込みましたワインを飲みながら美味しい食事を完食し、〆の御飯におかず無し、配分を疎かにしてしまいました。
朝食は軽めと致し富岡へ向かいます。駐車場探しは大事です。世界遺産:富岡製糸場に近い無料駐車場の状況が分かりません。ウロウロするのも如何なものかと、徒歩10分程に市が用意した駐車場としました。
踏切の警報機がリズミカルな音を醸し出し、始めて出会う上信電鉄の車両が通過します。
平日でも富岡製糸場に向かう人々の列が続きます。
以前は静寂な佇まいでしたのでしょうね!所々道路に面した民家に改装の手が入っていましたので様変わりしていくのでしょうか?
未だ維新の動乱冷めやらぬ中、仏国人ポールブリュナ設計の木骨煉瓦造りの建物は風雪に耐え良き保存状態でした。
縦横と交互に煉瓦を積み増していく仏国方式の現存は少ないと言います。
糸取りの技術を教えた仏国女性の住居は保存工事がされていました。
世界遺産:富岡製糸場の維持管理には膨大なお金が掛かるようです。現在の入場料と補助金では賄えず、近々値上げに至るやも知れません。
自動繰糸機が据え付けられている内部の空間を保つための「トラスト構造」です。
カイコは子孫を残すために繭を作り、セリシンと言う蛋白質で固められています。
繭を煮るとセシリンが溶け糸を取りやすくなります。湯を使えば多湿になりますから大きな窓を多数配した換気に便利な構造と言えましょう。
現存している自動繰糸機は創業当時から入れ替えられていました。
調整弁でしょうか?
維新後、近代化の費えを稼ぎ出しました自動繰糸機です。
第二次大戦後、国民の栄養維持に貢献した写真機の輸出に似ていますね!
今にもガラガラと動き出す気配でした。
今年2月14・15日の記録的な降雪により農業ハウスに甚大な被害をもたらしました。
大雪は富岡にも降り注ぎ大正11建設の乾燥場は重みに堪えかね半壊してしまいました。
ボランティアによる富岡製糸場を解説するガイドツアーは有り難いです。
少グループで30分毎の出発になり、大凡50分を要しますが、開始と最終時間に季節変動がありますので注意が必要ですね!
昨今は業績が振るいませんと運動部等は切り捨てられますが、操業停止してからも費えを負担して管理を為し、後に建物を富岡市に寄贈した片倉工業(株)へ拍手を送りたいと思います。