修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2014.08.22【Vol.1131】
東武・NHKカメラ修理教室の皆さんと3度目の散策に川越へ向かいました。
現地直行組みと池袋駅に集合組みと都合の良い方法で集まることにしたのです。
川越は思いの他近いのですね!車内の会話が弾み乗り過ごすところでした。
街に降り立つと言い尽くした「暑い!」が口から出ますね!
商店街の向きが陽の射す方向で日陰がありません。
この日は「川越百万灯夏まつり」に加え露天の排熱が渦巻く中、足取りも重く歩き始めました。オマケに種種の臭いが混ざり合うのです。
チャレンジショップ夢乃市は街活性化すべく市や商工会議所が応援している期間限定のお店です。固定費は光熱費位で家賃がかかりませんから、商売を始めようとする方々に取っての体験店舗ですね。
教室の受講生の中に定年を向かえた方が、断捨離?を兼ねて主として頑張っています。
川越は不慣れですので商売はさておきして頂き案内を御願いしてしまいました。
若者にも人気の様で、作り手も待ち人もアッチチの焼きおにぎりです。
焼きおにぎりは母の味と思います。残りました御飯の保存方として焼かれたおにぎり。
表面がパリッとし幾らか御飯が炭化していても中が柔らかいのです。
焼き上がりに鰹節醤油が塗ってあります。卓袱台に網を被せて置いてあるのをおやつとして、凌ぎと致しました。
足利も同じでしたが腕の良い職人が減り、建物の維持管理には多額の費用が掛かります。
東日本大震災の影響も在ったと申します。漆喰が剥げ落ちたままでした。
訪れた二日後に土用丑の日を迎えます。案内頂きましたのは江戸文化4年創業の小川菊。鰻を焼き上げる良い香りに染まりながら行列が出来ています。
行列を尻目にお店に入ると1階の席は埋まり2階に案内され、控え室にはチャレンジショップ夢乃市の奥様と早めに訪れた女性により、順番をお取り頂いていたのです。
間もなく掛かりの方がお揃いですね!と席に案内頂きました。
天井を見上げますと天井板に歴史を感じさせますし、京壁は手を入れたばかりでしょうか?真新しかったです。
蓋を開けると匂い立つ香りが鼻孔を擽り、至福の時を迎えようとしています。
欧州でも鰻を食しますが、ブツ切りにした狩猟民族的な煮込みだそうです。
其れにひきかえ日本の文化が育んだ繊細な調理法には負けるのではないでしょうか?
身はふっくらとしてタレは甘からず、辛からず好みの仕込みでした。チョイト欲を申せば箸で皮が切りにくかった事でしょうか。兎も角、美味しかったです。
今でも機械仕掛けで時を知らせています川越のシンボル、時の金を見ずして帰るわけには行きませんね。
空を見上げれば怪しき黒雲が近づき早めの夕立となりました。
浴衣姿の女性がピチャピチャランランランですね!和傘なら街にとけ込み風情ありと言ったところでしょうか。。。
冷たい風が吹き下ろし、大粒の雨が焼けたアスファルトに叩き付けられます。
ですので傘で凌いでも跳ね返りで膝下・履き物がびしょ濡れの恐れありですね。
美味しい鰻の余韻去りぬ中、喫茶店へ逃げ込みデザートを致しました。
脇道のお店は他のお客様もおらず、貸し切り状態、黒雲が過ぎるまで過ごさせて頂きました。
川越土産はかりんとう屋のお値打ち久助。刃物屋で求めた中骨抜き。チョイト経緯が在りました。必要であった中骨抜きを見つけ「下さい」と出された値札は2萬余です。隠居人其処までは、と800円也の支払い。其れにしてもどの様な方が使われるのか?興味が湧いてしまいます。
観光地化した川越では商売にならないのか?チャレンジショップ夢乃市の主人に店仕舞いするお店に案内頂き、お奨めの鹿児島産芋焼酎を30%OFFでぶら下げてきました。
芋焼酎としてはスッキリとした味わいでした。