種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2016.09.09【Vol.286】
9月に入り徐々に日の短さを感じるようになりました。気温も幾分和らいだようにも感じられますが、不安定な天候や暑さもまだまだ続き、いまだ夏といった雰囲気が残ります。
暦の上では処暑と呼ばれる立秋後(今年は8月7日)からの季節を残暑とするようで、9月中頃秋分まで続くそうです。残暑をイメージする写真として、スカッと晴れた空に立ち上る積乱雲、刈り取り直前の稲穂、夕立後の様子などがあると思います。朝顔なども夏の名残を感じる被写体のひとつです。また、秋祭りなども9月初旬から中頃に行われることも多いので、夏の被写体としてうってつけです。
今回の作例は、茨城県で見つけた8月下旬の水田と雲、PLフィルターを使っていますが、逆光のため少しフレアがかってみえます。同じく水田わきに沢山いたトンボ。なかなか動きの速いもので、追いかけながら撮影するのは困難なので、動きのパターンを見ながら特定の場所をじっと狙ってみました。積乱雲は8月9月によくみる風景です。青空に発生した巨大な積乱雲はどこかに雨を降らしているのでしょう。自宅ベランダから撮影してみました。
今回のように季節をテーマに年間を通じて撮影にチャレンジしてみてもいいですし、その季節でしか見られない花、イベントなど被写体を細分化してみるのも面白いと思います。
テーマを決めて撮影に取り組んでいくと、被写体を探しやすくなり主題が明確になっていくのではないかと思います。秋までの短い時間に見つけた夏を感じる被写体を探してみましょう。