種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー
2016.11.11【Vol.295】
11月に入り黄葉し始めたイチョウをちらほら目にするようになりました。もう少し経てば、完全に綺麗に黄葉したイチョウを見流ことができますね。寺社の境内にも植えられており、日本人にとってもなじみ深い樹木です。樹高も高く15m〜30m程度になるということで、遠くからでもその姿を見ることができます。大阪の御堂筋、東京の神宮外苑などのイチョウ並木は有名ですし、東北では仙台市中心部もイチョウを街路樹として広く整備しています。イチョウ並木は樹形も揃っていて、秋の風物詩としてとても見ごたえのある情景です。
イチョウ並木に限らず、公園などでは一本で独立して植えられていることも多いので、イチョウの樹全体を撮影することも簡単です。また樹の周辺に落葉したイチョウの葉を撮影してみても面白いのではないでしょうか。
今回の作例では色々な光の状況で撮影したイチョウを用意してみました。離れた場所から望遠でイチョウを一本で狙ったものは快晴で13時ごろの撮影です。樹の根の脇に一枚落ちたイチョウの葉は望遠レンズを使用して絞り開放、最短撮影距離で撮影したものです。時間は午前中ですがイチョウの樹に覆われた神社の境内は完全に日陰の状況でした。最後に斜光が差し込むイチョウに敷き詰められた地面の写真ですが、時間は太陽が傾き始めた15時すぎ、12月初旬の撮影です。イチョウは葉の厚みこそ薄くはありませんが、黄色ということもあり太陽の状況によって色に変化がつきます。時間帯や撮影日時を色々と変えながら撮影すると色々とバリエーション豊富に撮影出来る被写体なのではと思います。